好機のリスクと脅威のリスク

PMBOKの知識エリアのひとつに、プロジェクト・リスク・マネジメントがあります。

※知識エリアの全体像はこちらの記事をご覧ください

ここでリスクとは、PMBOKではプロジェクトの個別リスクとして以下のように定義しています。

発生が不確実な事象または状態であり、発生した場合は、ひとつ以上のプロジェクト目標にプラスあるいはマイナスの影響を及ぼす。

PMBOK第6版 P397より引用

注意が必要なのは、一般的な「リスク」という単語から想起されるマイナスの影響を及ぼすものだけでなく、プラスの影響を及ぼすものもリスクとして取り扱っているという点です。

プラスの影響を及ぼすものを、 好機のリスク(ポジティブリスク)

マイナスの影響を及ぼすものを、脅威のリスク(ネガティブリスク)

と呼びます。

リスクへの対応戦略

好機のリスク、脅威のリスクそれぞれに対しての戦略はそれぞれ5つずつあります。

好機のリスクへの戦略

  • エスカレーション:当該リスクがプロジェクト外部にあるか、対応策がプロジェクトマネージャー権限を越えている場合に、上位者へ報告する
  • 活用:積極的な計画により実現確率を高めてその結果を利用する
  • 強化:リスク要因を特定し、それを強化することによって発生確率を高める
  • 共有:オーナーシップを第三者に移転し、ベネフィットの一部を共有する
  • 受容:リスクの存在を認めつつも、積極的行動はとらない

脅威のリスクへの戦略

  • エスカレーション: 当該リスクがプロジェクト外部にあるか、対応策がプロジェクトマネージャー権限を越えている場合に、上位者へ報告する
  • 回避:リスクが発生しないように計画や目標を変更する。発生確率が高くてマイナス影響が大きいものに有効
  • 転嫁:リスクのオーナーシップを第三者に移転する。多くの場合、引き受ける第三者へリスク・プレミアムの支払いを行う(例:保険、担保)
  • 軽減:リスクの発生確率や影響度を軽減するための措置を行う
  • 受容:リスクの存在を認めつつも、積極的行動はとらない

リスクへの対応の問題は、PMP試験頻出なので、しっかり区別できるようにしておきましょう。

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